認知症の父の魂はどこにいる?ー前編

スピリチュアルなお話

私の父は2013年に認知症を発症し、2017年頃から家族のことがわからなくなりました。
今は、施設にお世話になっています。(^-^)☆*:.。
「秋桜の里」という名のとても良心的なスタッフの方々に囲まれて、幸せな日々を送っています。

父が認知症とわかってからの数年間は、本当に母と妹と共に動揺し、嘆き、悲しい思いや怒りで日々の葛藤が激しかったのは言うまでもありません。
そんな時期と向き合い続けていた間、投げやりな思いや悲しい感情をどう処理すれば良いのかわからなかった頃から、私たち姉妹がずっと疑問に思っていたことがあります。

それは、「父の意思=魂は、この状態をどう思っているのか?」
ということでした。

本来の父の魂はどうなってしまったのか?

認知症がかなり進んだ状態では、本当に親や配偶者や子供のことを忘れます。
よく、ドラマなどで家族に対して「どちらさまですか?」と尋ねる切ないシーンがありますが、本当にそうなるんですね〜。
でも、自分の得意だったことや長年やってきた仕事は覚えているのです。

父は、警察官だったのでずっと警察官の態度でいました。
体は動かないので、あちこち目を光らせて目視パトロールをし続けていました。
特に男性は怪しく見えるらしいです。(°▽°;)ww

現在では、そんな状態も懐かしく思えるほどボ〜ッと一点を見つめています。
かと思えば、いきなり怒り出したり急に寝てしまったり。
私たちにしてみれば、記憶という機能が壊れ、歩くことなど当然無理で体もまったく思うように動かず、ただ食べて寝て混沌とした毎日を過ごしている父に対し、ここ(この世)で生きている理由が本当にわからない・・と思っていました。

そんな風に言うと、冷たい家族に思われるかもしれません。
もちろん、認知症という病で私たちを忘れてしまっているけど本当は心ではわかっているのだと思いたかったです。
しかし娘の私や妹のことを、まして50年以上も連れ添ってきた母のことさえも徐々に忘れ、そのうちあらゆる記憶を失い人格も変わっていく父を見ていると、なかなかそうは思えませんでした。(>_<)

父の状態が悪化するほど、さまざまな問いが湧き起こりました。

父はそんな状態で生きることの何を学んでいるのか?
まだ何か人生の課題が残っているのか?
それとも単純なこの世への執着なのか?

父が元気な頃は、よく「ボケたら終わりだな」
と言っていたのを思い出します。
そんな本人が「終わり」と言っていた状態になっているのに終わる様子は今のところありません。

スピリチュアルの学びから考え、チャネリングや占いからも父の意思を感じようとしましたが、身内のことはイマイチ受信が難しいです。
まだまだ修行が足りませんでした(´-`).。oO

続いて、私たちは自分たちの内面と父との関係性を掘り始めました。

母や妹や私達の方に、父に対して深い執着があるのだろうか?
父に抱いている思いは父にとって重いのだろうか?
父がここに引き止められている理由は私達側にあるのか?

(この頃の内観によって変化していく家族の様子は、後日詳しく書く予定です。)

そして2019年に入ってから妹はまず一番先に、次に私と母という順番で父への執着は外していけたと思います。
私たちが父を引き止めているわけではない、と思えるところまでとことん向き合いました。
そこまできてやっと父への問いの答えがぼんやりと見えてきたのです。
その頃からの父は、施設へ面会に行くと顔色は良くなり食欲もあり、施設のスタッフの方々と親し気にニコニコ機嫌よく笑っていました。
(時折、天井に向かって怒っているらしいのですが。。~_~;)
私たち家族が見る夢の中では、元気だった頃の父がよく現れました。
タロットカード で父のことを占うと、ハッピーなカードが出るようになりました。
私と妹は、父が「今」を平穏に過ごしている感覚を感じてきたのです。
どうやら、私たちの心配(今の状態は苦しくないのか?)をよそに、父はまだまだここ(この世)に居たいのだという思いを伝えているようでした。

そして2021年が明けた1月のある日、私は7年ぶりにスピリチュアル思考を学んだ先生にお会いすることになりました。
そこで私は、うっすらと感じ始めた父の魂の思いを明確に知ることとなったのです。

父の魂の思いが明確に

私が十数年前に、大変お世話になったスピリチュアルの先生が父のことをチャネリングしてくださいました。

父の魂は、自由になったそうです。父の魂は体から抜け出し、今の自由を堪能しているようです。
あの世へ行くと転生のための準備や転生をしないならそれなりの仕事が待っているので、もう少しこのまま飛び回って現世のあちこちに行って楽しみたいのだそうです。
なので、「早くあの世へ行け!なんて、そんなこと言うなよ」ということでした。

これを聞いて、私はちょっと目が点になりましたが妙に納得してしまいました!( ̄▽ ̄;)笑
やっぱりそうですよね、父は確かに今を楽しんでいるのです。
父の魂は、常識に囚われずにフリーに飛び回っている。
認知症の体を嘆いている私たちのことは全く気にせず、最後の日が来るまでにやりたいことを思い切り実行していたワケです。

何とまあ、呆れると言うか勝手というか・・・

でも、今がとても楽しいのですね。
良かった。。
壊れた体を悲しむことなくそこから飛び出して自由を満喫するなんて、病気になる前の父とは別人のような気もしますが、父の過去を思い出すと適当で行き当たりばったり的な面もありましたから父の魂はもとは気ままな性質なのでしょう。
今世は、昭和初期からの時代を真面目に堅実に生きる人生の青写真を計画していたのかもしれません。
でも、終盤の今はその不自由さに疲れちゃったのでしょうかね〜。。
今は物質世界から開放されて、精神世界でとても幸せそうです。

それにしても、、
父のおかげで私もかなりの学びを得ることができて感謝もしていますが、疲れました〜。。
…¬( ’∽`;)σ…(≧∀≦)テヘ

 

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